コラム |
走り続けること!ラスト |
2008.10.15掲載 |
リタイアしてからは、スタンドやグラウンドから応援しました。
夜12時からは、だいたい5〜7人で交代して走っていました。
かなり順番が回ってくるのが早いです。
みんなずっと走りっぱなしで相当疲れていたと思います。
そんな中、一人走れずに見ているだけというのは、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
それに、「9周」というのが気になります。
このままだと、「9周しか走れなかった」という感覚になってしまい、走ることで違う自分になれるのではないかという期待を裏切ってしまいます。
「もう1周、もう1周」
10周目に挑むことに決めました。
見ているだけでは、みんなに申し訳ないという気持ちもありましたが、それに増して「今までと違う自分になりたい」という気持ちが強かったと思います。
とは思うものの、今の自分には1周1600bは、ナイル川のように長く感じる距離です。
なかなか、言い出せないでいました。
そう考え始めてから1時間、やっとキャプテンと総括責任者の方に「走ります」と告げることができました。
10周目のスタートは朝9時頃。
自分を変えるために走り始めた10周目ですが、ドラマのように途中から体が軽くなって、さわやかな笑顔になって・・・なんて感動的なことは起こりません。
正直、途中のことはほとんど覚えていません。
ただ、必死の形相で次の方にタスキを渡した時、「ああ、これで終わった」という達成感と安堵とが入り混じった気持ちは良く覚えています。
苦しくて苦しくてやっとゴールにたどり着いたはずなのですが、
不思議なもので心のどこかで「11周目」のことを考え始めています。
向上心なのか欲なのか・・・とても走れるような状態ではないのですが・・・
24時間リレーマラソンもフィナーレに向かっていきます。
昼12時ちょうどにゴールしようとする人たちが、ゴール地点を埋め尽くしていました。
みなさん、達成感や自信、安堵などなど様々な思いを持ちながらゴールされています。
また、それを待ち受ける仲間たちも本当にイイ表情をされています。
その瞬間を見ただけでこのマラソンの意義や意味が分かった気がします。
全てが終わり、同じメンバーの仲間に挨拶に回った時に、総括責任者の方に「良く10周走ったね、本当に頑張ったよ」と言われた時、今まで張りつめていたものが、一気に緩み涙が溢れ出しました。
しかし、その後に続けて言われた「また来年頑張ろう!」という言葉には、思わず「えっ」と言ってしまい、やや遅れて「はいっ」と答えました・・・。
とにかくこれで私の挑戦は無謀な挑戦は終わりました。
何か変わったかと言うと・・・あんまり変わっていません。
ただ、少しだけ自信が付きました。
来年、この大会に出るかどうかは分かりませんが、この先も色んなことに挑戦していきたいと思っています!!
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