自立のバランス
2009.11.26 |
私の生活を100が上限とすると、私自身が自立して行っていることは、80くらいで、残り20は他に援助してもらっている感じです。
人は望まなくても歳を重ねていき、自立して出来ることが少なくなっていきます。
そうなると、自力で55点、他力で45点で100の生活が送れるという具合に数値が変わっきます。
ここで、困ったことに援助者の中には、手を出し過ぎてしまう人がいます。
本当は60点までできる方に対して、50点の援助をしてしまいます。
そうすると、本人50、援助50となります。
その援助者がいる間は、100点がキープできますが、いなくなって適正な40の援助を行う援助者が来た場合、90の生活になります。
特に高齢者の場合、生活不活発化が一旦進んでしまうと、元に戻るにはかなりの時間を要してしまいます。
元に戻るまで待てずに援助を追加してしまうか、もう戻すこと出来ないという結果になります。
これは、福祉に携わる方が陥りやすいことです。
手を差し延べることが援助の全てではなく、適切なアセスメントを行い、根拠のある援助が必要となります。
私たち援助者が要介護者を作ってしまうことは絶対に避けなければいけません。
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