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レポート00038  2009.3.3
高齢者虐待について2
高齢者虐待に関する数字について調べてみました。
−平成19年度 養介護施設従事者等編−

安心できる住宅情報  高齢者施設の選び方

1.379件
平成19年度に全国の1,816市町村(特別区を含む)で受け付けた養介護施設従事者等(※1)による高齢者虐待に関する相談・通報件数
*平成18年度は273件であり、106件(38.8%)増加

この内、「事実確認を行った事例」は347件、「事実確認を行わなかった事例」は47件であった。「事実確認を行った事例」347件のうち、「虐待の事実が認められた事例」が61件(虐待者が特定できなかった事例が1件)、「事実が認められなかった事例」が178件、「判断に至らなかった事例」が108件であった。

用語説明(※1)

「養介護施設従事者等」とは、「養介護施設」又は「養介護事業」の業務に従事する者。

「養介護施設」とは、老人福祉法に規定される老人福祉施設(地域密着型施設も含む)、有料老人ホーム、介護保険法に規定される介護老人福祉施設、介護老人保健施設、介護療養型医療施設、地域包括支援センター。

「養介護事業」とは、老人福祉法に規定される老人居宅生活支援事業、介護保険法に規定される居宅サービス事業、地域密着型サービス事業、居宅介護支援事業、介護予防サービス事業、地域密着型介護予防サービス事業、介護予防支援事業。
2.30.6%
虐待の事実が認められた62件の事例の内、「認知症対応型共同生活介護(グループホーム)」で行われた虐待の割合。
次いで「特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)」が27.4%、「介護老人保健施設」が14.5%、「有料老人ホーム」が11.3%の順であった。


3.77.4%
「身体的虐待」の割合。
次いで「心理的虐待」が30.6%、「介護等放棄」が16.1%であった。


4.79.0%、23.0%、37.0%
被虐待高齢者を
・性別でみると、「女性」が79.0%、「男性」が21.0%。

・年齢別でみると、「80〜84歳」が23.0%と最も多く、次いで「75〜79歳」が20.0%、「65〜69歳」が17.0%であった。

・要介護度別でみると、「要介護4」が37.0%と最も多く、次いで「要介護3」が24.0%、「要介護5」が23.0%であり、合わせて「要介護3以上」が84.0%と約8割を占めた


5.23.2%、84.1%
虐待者を
・年齢別にみてみると、「30歳未満」が23.2%と最も多く、次いで「30〜39歳」が17.4%であり、これらを合わせると「40歳未満」が約4割を占めた

・職種別にみてみると、「介護職員」が84.1%、「管理者」が8.7%、「看護職員」が4.3%、「開設者」が2.9%であった。
 

このレポートは、
平成19年度 高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等
に関する法律に基づく対応状況等に関する調査結果
(厚生労働省)を参考にしています。


高齢者虐待に関するサイト
日本高齢者虐待防止センター(ヘルプライン)  TEL 042-462-1585
老人虐待予防支援センター(サポートライン)  TEL 03-3357-7073
    
高齢者虐待に関する法律
高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律   詳しくはこちらから→電子政府の総合窓口

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