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[気分障害の分類:DSM−IV−TRによる]
うつ病は、感情や意欲の起伏に障害が起こるため、気分障害(感情障害)のひとつに分類されています。 一般的にうつ病と呼ばれているのは、大うつ病性障害です。 [大うつ病性障害の症状の重さの基準:ICD−10(WHO)による]
軽症:@〜Bの症状のうち2つ、B〜Hのうち2つが当てはまり、それぞれの症状の程度が軽めである。日常の生活や仕事を続けるのが大変でも、完全に出来なくなるほどではない。 中等症:@〜Bの症状のうち2つ、B〜Hのうち3、4つが当てはまる。家事などの日常生活や仕事を続けていくことがかなり困難になる。 重症: 精神病の症状を伴わないもの→@〜Bの症状全て、B〜Hのうち4つが当てはまり症状の程度も重い。家事などの日常生活や仕事を続けていくことが出来ない。 精神病の症状を伴うもの→上記に加えて、妄想や幻覚(幻聴など)の症状がある。 2.うつ病の要因 [性格] 循環気質:社交的で親切、性格が明るくてユーモアに富み、活動的。一方で物静かで気弱、悲観的という抑うつの要素を持つ人。(ドイツの精神医学者クレッチマー先生提唱) メランコリー親和型性格:保守的で秩序を愛し、人との円満な関係を好む。何か頼まれると断れない。人と争うのを嫌う。律儀で誠実、責任感が強く、几帳面で仕事熱心な人。(ドイツの精神医学者テレンバッハ先生が提唱) 執着性格:責任感や正義感が強く、几帳面で仕事熱心、生真面目な性格。思いこみが激しく、頭の切り替えがなかなか出来ない。何事でも徹底的にやらなければ気が済まない。ごまかしや大ざっぱなことを嫌う人。 (日本の精神医学者下田光造先生が提唱) [出来事] 仕事:就職・転職、栄転・昇進、過労、転勤、リストラ、降格、退職。 家庭:結婚、妊娠・出産、引っ越し、家の購入・リフォーム、子どもの独立、離婚、恋人との別れ。 その他:大きな病気・事故、服薬、死別、ペットの死、入学。 3.うつ病の症状 [感情面] ・抑うつ気分:落ち込み、気が重い、物憂いという状態。 ・悲観的になる ・自責感:自分が悪いと責め続ける状態。 ・不安や焦燥感:不安や焦りでじっと出来ない状態。 [意欲・行動面] ・興味や関心の低下:趣味をしなくなった、おしゃれをしなくなった等の行動の変化が見られる。 ・おっくう、無気力:日常生活の行為が面倒くさくなる。引きこもることもある。 ・活動性の低下:会話や行動が遅くなる。 [思考面] ・思考力や集中力の減退:仕事で集中できずに失敗が続く、決断が出来ないなど。 ・記憶力の低下:物覚えが悪くなる。思い出そうとする気力が無くなる。 ・自殺を考える:生きる意欲がなくなる。 ・妄想:「罪を犯した」「不治の病にかかった」「破産した」など実際には無い思いにとらわれる。 [体にあらわれる症状] ・頭痛・微熱、めまい、耳鳴り、目のかすみ、疲れ目、口の渇き、動悸。 ・肩こり、腰痛、関節痛・筋肉痛、手足のふるえ。 ・食欲低下、胃がムカムカする、吐き気・嘔吐、性欲の減退、生理不順・無月経、下痢・便秘。 ・息苦しい、胸が痛む、全身がだるい、発汗、疲れやすい。 などなどが単独で出たり、複数あらわれる場合もあります。
*症状のあらわれ方:朝に症状が強くなり、午後から夜にかけては弱くなると言われています。これを日内変動と言います。また、季節によっても変動があり、秋から冬にかけて重たくなるケースが多いようです。 このレポートは、濱田秀伯(はまだひでみち)慶應義塾大学病院精神神経科准教授・監修の 『うつとはこんな病気です−症状と治し方−』を参照しています。
ここでご紹介している商品は、うつ病の改善や治癒を保障したものではございません。 商品の購入については、個人の責任においてお願いいたします。 |
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