福祉をしようよ〜!!

レポート00024  2008.8.24
ケアマネジメント−ケアプランの例【施設】
これまでに挙げた「阻害要因、ニーズ・課題、短期目標のヒント」を参考にケアプランを作ってみました。

*ケアプランづくりの始まりは、必ず長期目標からです。
長期目標→阻害要因→ニーズ・課題→短期目標→介護内容の順番です。
ニーズ・課題 長期目標(阻害要因 短期目標 介護内容
・気力の増大。
・意欲の向上。
・充実した毎日を送りたい。
 ↓
充実していない原因は?
・意欲がわかない。気力が落ちている。
・自分のやりたいことを見つけることができる。 ・レクリエーション
・軽作業
・友人との会話
・外出活動    などなど
・両下肢の筋力の増強。 ・自分でベッドや便器に移ることができる。
 ↓
自力移乗が困難な原因は?
・下肢の筋力が低下して、立位がおぼつかない。
・両下肢を使う機会が増える。 ・下肢を使ったレクリエーション
・立位保持の訓練
・日常生活の中で移乗する際は、なるべく自力で行うよう声かけ
・車椅子を足漕ぎする  などなど
・不安の解消。 ・安心できる場所でのんびりと暮らしたい。
 ↓
安心できていない原因は?
・いつも心配事があって、落ち着いていられない。
・安心して過ごす時間が増える。 ・なじみの関係を作る
・なじみの場所を作る
・なじみの物を活用する
・得意な手伝いをする
・1人の時間も大切にする
・体力の増大。 ・家族と楽しく出かけたい。
 ↓
家族と出かけることが難しい原因は?
・外出する体力が無い。
・離床する時間が増える。 ・食後は1時間程度起きておく
・散歩
・レクリエーション、日中活動へ参加
・食事をしっかり摂る
・痛みの緩和、消失。
・不安感の解消。
・今までのように意欲的な毎日を送りたい。
 ↓
意欲的な毎日を送れていないの原因は?
・骨折後で、痛みや不安があり、寝て過ごすことが多い。
・痛み、不安を感じない時間が増える。 ・気持ちを受け止める
・薬の使用
・姿勢保持
・気分転換
・リハビリ、機能訓練
・転倒の防止。 ・もっと自由に動き回って楽しく毎日を送りたい。
 ↓
自由に動き回れない原因は?
・転倒の危険性が非常に高い。
・転倒しない環境で過ごせる。
・両下肢の筋力を付けることができる。
・見守り
・行動パターンの把握
・安全な履き物
・安全な環境づくり
・下肢を使うレクリエーション
・歩行訓練
・日常生活の中で歩く機会を増やす
・清潔の保持 ・快適な生活を送りたい。
 ↓
快適な生活が送れていない原因は?
・尿失禁で臭いや汚れがひどい。
・失禁の回数を減らすことができる。 ・排尿間隔の把握
・タイミング良くトイレ誘導
・尿取りパッドの使用
・紙パンツの使用
・他者との信頼関係
・安心して毎日を過ごしたい。
 ↓
安心できない原因は?
・入所したばかりで、不安だらけである。
・職員や他入所者と馴染みの関係ができる。 ・声かけ、ボディタッチ
・食事場所を一定にする
・家族に、頻繁に会いに来てもらうよう依頼
・レクリエーション等で交流

このレポートは
『改訂 介護支援専門員実務研修テキスト』(
財団法人長寿社会開発センター)と
生活施設のケアプラン実践 施設ケアマネジャーの役割と可能性 (中央法規出版)を参考にしています。


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