レポート00008 2008.3.10 ケアマネジメント1−アセスメント |
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対人援助で最も重要なものの一つ、アセスメントについて調べてみました。 | |||||||||||
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1.アセスメントって何? アセスメントを直訳すると、「事前評価」「査定」です。介護支援の場では、「課題分析」という用語がしっくりきます。 しかし、ただ利用者の課題をピックアップする作業ではなく、利用者自身のことをよく理解した上で、課題を導き出していくことが必要です。 2.アセスメントの目的 @何が問題なのかを明らかにすること Aニーズを把握する→問題点を解決するためのカギを導き出すこと B援助の方向性、目標を把握すること C自立支援の可能性を探ること →援助が必要な量を適切に把握すること →利用者の「強さ」に着目すること →利用者がおかれている環境に着目すること 3.アセスメントの進め方
*@〜Dの過程で、「利用者の望む暮らし」を把握していきます。同時に、利用者との信頼関係を築いていく必要があります。 4.アセスメントの視点 @利用者を個(心と体)と他・多(社会的)の存在として観る A利用者の社会生活を支える B個人に起きている悪循環、個人と社会との間に起きている悪循環を見つけ出す C悪循環を生み出している原因を見つけ出す Dニーズ間の関係性を見つけ出す 5.アセスメント〜計画書作成までの流れ @利用者が望む生活像、暮らしなど→生活に対する意向(第1表)、長期目標(第2表)の抽出→援助方針の決定(第1表) A@を阻害する要因、原因→問題点→課題、ニーズの発見(第2表) B課題をクリアするための行動・活動目標→短期目標の設定(第2表) C短期目標を達成するための具体的な援助→サービス内容(第2表) ※『ニーズ』の定義:人間が社会生活を営むために欠かすことのできない基本的要因を欠く状態、またはその状態を解決するための条件。 6.アセスメントシートの様式 ●MDS-HC方式,CAPs(インターライ日本委員会) ●包括的自立支援プログラム(介護療養型医療施設連絡協議会・全国老人福祉施設協議会・全国老人保健施設協会) ●生活援助を基礎とした自立支援アセスメント・ケアプラン(日本介護福祉士会) ●ケアマネジメント実践記録様式(日本社会福祉士会) ●日本版 成人・高齢者用アセスメントとケアプラン手法(日本訪問看護振興財団) ●居宅サービス計画ガイドライン(全社協・在宅版ケアプラン作成方法検討委員会) ↑ダウンロードできるサイトを探していますが、なかなかありません・・・。 *アセスメントシートは大事なツールですが、多用することは好ましくありません。 →ケアマネージャーの目は、アセスメントシートに向けるのではなく、 利用者に向けなければならないからです。 7.アセスメントの標準項目→こちら このレポートは、 『改訂 介護支援専門員実務研修テキスト』(財団法人長寿社会開発センター)と 生活施設のケアプラン実践 施設ケアマネジャーの役割と可能性 (中央法規出版)を参考にしています。 |
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