白石 芳子 さん

2019.3月某日、株式会社 正喜 代表取締役 白石芳子さんにインタビューをさせていただきました。

◆この道を志したきっかけ
この道に進む一番最初のきっかけは、ボランティアで障害をもたれた方のヘルパーです。10年前くらいには、デイサービスなどの管理者をしていました。大きな介護施設で“ちょっとまってね”という言葉がとってもきになって、高齢者の方に本当に接する時間のゆとりがないのに疑問を持った経験をしたこともありました。その時から自分で立ち上げたいなという夢がありました。

その後、一通り介護施設を回って堅実的に現場を踏みながら資格を取り、タイミングを計っていました。するとタイミングよく、ある大家さんが一軒家を貸して下さるということで、多美ちゃんホームをスタートさせました。もともとは空き家を利用してたくさん作るのが夢だったんですけど、1年経って他にも太美ちゃんホームが出来そうな民家が見つかりました。しかし、消防からストップがかけられて、その時にグループホームをやってみないかと言われたので、6年くらい運営されてたのを買い取って現在に至っています。

一番大きな理由は母が認知症になった時に、アスライフの理事長と出会ったことです。自分で介護保険の事業をして、母を介護したいなと思ったのがきっかけです。

◆グループホームの強み
施設がきれいなのも強みですが、スタッフが認知症の方の生活施設だということをよく認識し、業務に追われることなく、入居者の方とよく関わっているのが最大の強みです。
全員外出します。車椅子の人も分け隔てなく全員お連れします。

◆最近の癒しやストレス解消法
お酒が大好きなのでお酒を飲むこと!と、歌とか音楽が大好きなのでカラオケに行ったりライブに行ったりするのも好きです。家の猫にも癒されています。自分なりのストレス解消方法をしています。

◆座右の銘
人との出会いはとっても大切にしています。
母の教えで、「どんな人にも平等に接して、見返りのない思いやりのある人になりたい」というのと「バカになれ」っていうのがあります。人と接するときに「自分が自分が」というのではなく、きちんと相手をたててあげることのできる“バカ”になるのよという母からの教えをとっても大切にしています。

◆従業員さんが働きやすい職場作りの経営者としての取り組み
私も組織で働いていた身なのでよくわかるんですけど、厚生福利をしっかり整えること、休みやすい環境を作ること、向上心や目標をもつことが大切なことを熟知しています。皆さんには、資格をどんどん取るように言っています。全面的に協力しています!!

◆最後に
今は核家族で、おじいちゃんおばあちゃんが家にいない子供たちが多い中で、小さい時から親の近所付き合いとかみて、福祉や介護のことを学んでるんですよね、不思議と。だから、今の子供たちにどんどん福祉を教えていっています。うちは一回お祭りの時に子供会を呼んだんですけど、そのうちの一人の男の子が“いい仕事だね、僕もこういう介護職を目指したい”と言って帰って行った時はぶち嬉しかったですね。そういう子をいっぱい育てたいなというのもありますね。だから地域の関わり、子供たちとの関わり、学校の訪問などをどんどん増やしていって反映させていきたいですね。

感謝をされながらお金をいただきながら、看取りの場面で人の人生の最期がどんなものかを教えていただけることはスゴイ素晴らしい。これほどやりがいのある仕事はないと思います。

職員さんのプライベートが充実していないと人にやさしくすることはできないと思っています。職員さんはとても大切です。だから暗い顔をしているとすぐに声をかけて、励まし合っていきたいなと思っています。


白石さん、お忙しいところをありがとうございました!