016 森弘 八重子 さん

鹿野地区民生委員・児童委員協議会 会長


「やろう!」と言えば、「いいね!」と集まる仲間

朝、晩が涼しくなってきた8月末の午前、鹿野で民生・児童委員協議会会長を務めるなど、複数の活動団体をけん引されている輝く女性、森弘八重子さんにお話をうかがった。


森弘さんは、地域の団体を「女性らしい視点」で、きめの細かい気遣いとやさしさのある活動をされている。

○原点

そんな森弘さんの地域活動の原点は、学校のPTA活動からだそうだ。PTAでこどもの為にと楽しく活動したことから、学校を離れてからも、婦人会や子育てサロンなど地域へ活動の場を広げていった。

現在は主に高齢者が対象だが、「母の頑張っている姿は、こどもの自慢。そのためにもがんばらなきゃ!」という思いが力になっていたと話される。


○その後のあゆみ

平成10年より、鹿野地域にある特別養護老人ホームやまなみ荘にて、より家庭的な雰囲気でケアを行う試みがあり、森弘さんは仲間の女性2人とともに、施設の高齢者を介護する機会が2年半ほどあったそう。

このときに学んだ高齢者との関り方、介護の方法などは、現在の地域活動にとても役立っているそうだ。
その時の介護スタッフにたくさん教えてもらったおかげだと、今でも感謝しているとのことだった。


その後、社会福祉協議会の高齢者生活訪問支援員や民生委員として、鹿野地域の高齢者に長年関わってこられた。
「鹿野地域の高齢者のことは、森弘さんにきけば大丈夫」と言われるゆえんはここからきているのだろう。

○きらきら輝くヒミツ

いま複数の団体の活動ができているのは、自分なりのやりたいことができている、ということと、それを一緒にできる仲間がいるから、と森弘さんは話される。
「やろう!」と言えば「いいね!」と集まってくれる仲間の存在は大きい。それと同じくらいに大事なのは、夫婦で思いやり、お互いの活動を認め合うことだそうだ。


「天職」はお金につながらない。
だけど、生きがい、やりがいの報酬は「ありがとう。」
それだけで、やれるものだと話され、輝いているヒミツがわかったような気がした。

森弘さん、長時間にわたり、地域福祉の要諦をご教示くださって、本当にありがとうございました。