「やろう!」と言えば、「いいね!」と集まる仲間
朝、晩が涼しくなってきた8月末の午前、鹿野で民生・児童委員協議会会長を務めるなど、複数の活動団体をけん引されている輝く女性、森弘八重子さんにお話をうかがった。
森弘さんは、地域の団体を「女性らしい視点」で、きめの細かい気遣いとやさしさのある活動をされている。
○原点
そんな森弘さんの地域活動の原点は、学校のPTA活動からだそうだ。PTAでこどもの為にと楽しく活動したことから、学校を離れてからも、婦人会や子育てサロンなど地域へ活動の場を広げていった。現在は主に高齢者が対象だが、「母の頑張っている姿は、こどもの自慢。そのためにもがんばらなきゃ!」という思いが力になっていたと話される。
○その後のあゆみ
平成10年より、鹿野地域にある特別養護老人ホームやまなみ荘にて、より家庭的な雰囲気でケアを行う試みがあり、森弘さんは仲間の女性2人とともに、施設の高齢者を介護する機会が2年半ほどあったそう。このときに学んだ高齢者との関り方、介護の方法などは、現在の地域活動にとても役立っているそうだ。
その時の介護スタッフにたくさん教えてもらったおかげだと、今でも感謝しているとのことだった。
その後、社会福祉協議会の高齢者生活訪問支援員や民生委員として、鹿野地域の高齢者に長年関わってこられた。
「鹿野地域の高齢者のことは、森弘さんにきけば大丈夫」と言われるゆえんはここからきているのだろう。
○きらきら輝くヒミツ
いま複数の団体の活動ができているのは、自分なりのやりたいことができている、ということと、それを一緒にできる仲間がいるから、と森弘さんは話される。
「やろう!」と言えば「いいね!」と集まってくれる仲間の存在は大きい。それと同じくらいに大事なのは、夫婦で思いやり、お互いの活動を認め合うことだそうだ。
「天職」はお金につながらない。
だけど、生きがい、やりがいの報酬は「ありがとう。」
それだけで、やれるものだと話され、輝いているヒミツがわかったような気がした。
森弘さん、長時間にわたり、地域福祉の要諦をご教示くださって、本当にありがとうございました。