011-012 こと しょう

こと しょう

「素直に」

2022.3.18(金)、中学校を卒業したばかりの2人にインタビューをしました。
この記事がアップされる頃には、もう高校生活が始まってますね。

小さい時から知っている私は、成長した2人に会えることを、本当に楽しみにしていて、前の日はほとんど眠ることができませんでした(笑)。

大雨が降る中、鹿野の名所(ほんの一部ですが)を巡りながら、いろいろな話を聴かせてもらいました!

しょう(左上) こと(左下) (天神山「また雨・・・」)

2人ともずっと鹿野で暮らしていたわけではありません。
小学校に上がる前に鹿野にやってきました。

しょうは、親御さんが鹿野に縁があり、鹿野での暮らしがスタートしました。
やっぱり、「縁」があるというのは大切なことなんだなぁ。

ことには、こんなエピソードが。
幼稚園くらいの時、行方不明になったことがあって、みんなで当時住んでいた家のまわりから自治会内を探し回った。結局、二軒隣の家の男の子とゲームをしていたっていう。平和な鹿野とはいえ、心配でまわりは大騒ぎだったが、本人は平然としていたとか・・・(笑)。

(大潮田舎の店/ふるさとマルシェ鹿野)

「小さい頃に鹿野で過ごすことは良いこと。」

「素直に育つ。」

鹿野で幼少期を過ごした2人の実感です。

2人と一緒にいれば、そのことがよく分かります。

2人と私の出合いは、スポ少(バレーボール)です。
ことは、頭の回転が速く人をまとめるリーダー。
しょうは、やさしく、まわりが見えていて人に心を配ることができるサポーター。
ともに素直で礼儀正しく明るい

その感じは今も変わってません。

人としての基盤が、鹿野地域で暮らすことによって、またスポ少で良い指導者に出合ったこと(笑)によって培われたのではないかと思います!もちろん、親御さんの影響が大きかったことは言うまでもありませんが。

しっかりしているのに抜けているところがあったり、やさしいのに時々毒を吐く・・・というのも変わっていませんでした(笑)。

(農家レストランたぬき/みんな大好きライオン岩)

課題も。

2人は、
・遊び場があるとイイ
・コンビニがあるとイイ
・もう少し利便性が上がるとイイ
等などの課題があると感じているようです!

確かに!

また、鹿野のように子どもが少ないと団結が強まるという良さがある一方、より成長するためには、年齢が上がるのに合わせて関わる人(同級生など)が増えることも必要、との話も。

なるほど!
ある程度の年齢になったら、広い世界に出て、いろいろな考え方の人とふれ合うことが重要ということかぁ。深い!

(清流通り+二所山田神社)

今は鹿野ではない場所で暮らす、ことに「友だちは、鹿野をどうみている?」ときいてみると、「野球部がよく鹿野に来てたみたいで、その子たちがインスタに自然いっぱいなところで練習してるのをあげてるんですよ。それを見た子が、鹿野ってめっちゃ良いところだねって言ってました。うらやましいって。」との答えが。

外から見ると、魅力がある。住んでみても良い。
外から来てみると、やっぱり遠いし不便。暮らしてみても、課題がある。

2人のここまでの話は、今後移住者を増やしたいと考えている私にとって、とても参考になる話でした。
この世代の子たちが、まちづくりに参画することの大切さを教えてくれている言葉の数々です。

(嵐「ふるさと」後輩の卒団式のために唄いました!2人は唄わされました!!)

鹿野の人口が、2,800人を切っていることを伝えると、驚いていました。
お年寄りが多くて、亡くなることで人口が減っていることも伝えました。

その上で、「一度違うところに出てもイイから、鹿野に、いやせめて山口県に帰ってきてよ。寂しいんじゃ。」と懇願しました(笑)。2人とも、ちょっぴり困惑していましたが・・・、私の本音です!


巡り会いたい人がそこにいる
やさしさ広げて待っている
山も風も海の色も
いちばん素直になれる場所
(嵐「ふるさと」より)

鹿野の歌じゃ!海はないけど。。。

(ふくしの寺子屋動画撮影会)

○最後に

集合場所の本社(私が代表取締役を務める会社の)に着いてすぐ「ちょっと一緒に歌を歌ってくれ!」と頼むと、「何唄いますか?」と。いやいや、「えー」とか「なんで~」とか「イヤですよ」と答えるのがセオリーでしょ!

そんなセオリー通りにいかない2人と過ごした時間は、アッという間で、本当に楽しい時間でした。

何年か経ったときに、「天神山に上ったときにしょうが写真を連写で50枚撮ったね」「たぬきのうどん美味しかったね」「二所山田神社で撮った写真がコンテストで最優秀賞を取ったね(コンテストは今からなので妄想)」「ふるさとを唄わされたね」等など思い出話ができるといいなぁ!

2人は、どこに行っても「置かれた場所で咲く」ことができるでしょう。
ただ、もし自分の進む道に迷った時は、鹿野で過ごした日々を思い浮かべてほしいと思います。自分の気持ちを素直に受け止めて、また新たな一歩を踏み出すことができるはず。


こと、しょう、本当にありがとう!
これからの高校生活がキミたちにとって豊かなものとなることを心から願っています。

Good Luck!