ふくしの寺子屋出前授業in勝間小学校
令和3年11月18日(木)、周南市立勝間小学校で6年生70人を対象に「ふくしの寺子屋出前授業」を行いました。
【経緯】
勝間小学校でこの授業を行うに至ったキッカケは、周南市高齢者支援課の職員さんと周南市内の小学校の校長先生が集まる会議に行き、ふくしの寺子屋プロジェクトについてプレゼンしたことです。
昔お世話になった校長先生と出合い、すぐに赴任されている勝間小学校へ伺う約束をしました。
学校に行き、校長先生、教頭先生とお話をすると、授業を行うことを、即決してくださいました。
が、コロナ禍ということもあり、ここからが大変でした。
【課題】
○コロナの感染が心配。
→オンラインで実施しよう!
○授業を受けるのが六年生70人なので、サポーターが28人必要・・・。
→お声掛けした方たちのほとんどが快く了承してくださる(涙)。
○オンラインだけだと子どもたちが授業に集中できない。リアルでできないか。
→全員は無理だが、学校に7人~14人来られないだろうか・・・。
○介護・福祉に携わる方が多いので、難しい・・・でも、一応お願いしてみよう。
→お願いすると、一瞬で15人の方が「行く」と言ってくださる(大粒涙)。
感動です。感謝です。人と人のつながりの大切さを実感した瞬間でした。
○現地に来られない方は、オンラインでの参加になったが、ハウリングするかもしれない。 →現地でハウリングしないことを確認。OK!
○サポーターでこの授業を経験していない方が半分以上。
→オンラインで打ち合わせ!バッチグー(古っ)
サポーターの職種は、社会福祉士、介護福祉士、看護師、(主任)介護支援専門員、相談支援専門員、作業療法士、FP、経営者など多岐に渡っています。
よし、今までになく準備をした。さて・・・。
当日は見事な秋晴れでした。
初めての70人(5人ずつの14グループ)、初めてのリアルとオンラインのハイブリッド・・・珍しく不安な気持ちが少しありましたが、現地で仲間に会った瞬間に「大丈夫だぁ」という気持ちになりました。
会場の体育館でオンラインの方も含めて打ち合わせをする予定でしたが、Zoomをつなぐのに手間取り、打ち合わせ時間はゼロ(oh my god)。
「もう、皆さんの力にすべてを任せます」とサポーターの方たちに言ったときに、子どもたちが会場へ入ってきました。
【命のお話】
授業は、自分の脈を測り命を感じてもらった後、「福祉は、命を大切にすることから始まるんだ」と伝えスタートしました。授業の中で伝えたのは、この1つだけです。
【アイスブレイク】
まずはグループ内で自己紹介をし合い、打ち解けるようにしました。
が、子どもたちは、知らないお兄さん?お姉さん?おばちゃん、おじさんが目の前にいるためか、緊張気味(汗)。
しかも、オンラインの機器の使い方が分からず、コチラも混乱。
それを子どもたちが解決してくれるというカオス。いや、これこそがまさにストレングスの活用ですね!
【ふくしの授業】
いつも通り、4行のお話を朗読し、想像をふくらませて物語を考えてもらいました。
マイクはあったものの、私の声が聴きとりにくいということで、またまたサポーターの方に頼らざるを得なくなりました(苦笑)。
最初は戸惑っていた子どもたちも段々と前のめりになり、物語を真剣に考えたり、話し合ったりしていました。この子どもたちの姿を見たときに、隠れて小さくガッツポーズをしました!「よしっ」と。
サポーターの方々も、現地とオンラインで役割を分けたり、タブレットを動かしたりなど、いろいろな工夫をされていました。
最終的に全グループが物語を完成させることができました。
【発表】
最後に、3つのグループに発表をしてもらいました。
子どもたちの発想にびっくりするとともに、ちゃんと福祉について理解していることが感じられて、とても感銘を受けました。
発表後は、グループごとでお互いに感謝や感想を伝え合いました。最初は距離が感じられましたが、終わる頃には別れを惜しむような感じがあり、とても温かい気持ちになりました。
気をつけ!礼!で授業は終了しました。
この授業は福祉について、教えず・伝えず・導かず、感じ・考え・語ることで理解を深めるプログラムになっています。
これをするには、サポーターの力量が問われます。
今回は特にリアルとオンラインのハイブリッドということで、かなりハードルが高いと思っていました。が、フタを開けてみると、大成功に終わりました。これもすべて、サポーターの皆さんの工夫、対応力のおかげだと感じています。
きっと、福祉についてどんなふうに感じたかをきいたアンケートにも、嬉しい回答がたくさん書いてあるのではないかと思います。楽しみです!
サポーターの皆さん、本当にありがとうございました。また、次回もお願いします(笑)。
勝間小学校の先生方には、こちらが授業をしやすいように色々と準備をしてくださり、心から感謝しております。
勝間小学校のますますの発展を心より願っております。