ヤングケアラーケアフル講演会


令和6年3月30日(土)14時から、周南市シビック交流センター交流室①において、「ふくしのどようがっこう ヤングケアラーケアフル講演会」を開催しました。

講師には、ケアと自己実現の両立に悩んだ経験をもとに、現在ヤングケアラー・若者ケアラーの支援活動や講演、執筆などに尽力されている高岡里衣さんをお招きしました。

高岡さんの活動内容はこちらでご確認ください↓
Instagram https://www.instagram.com/ree_3148/ 
note https://note.com/rie3148/n/n625d4b89117f


山口県は初めてとのこと。もちろん周南市も。
ということで、徳山駅から会場までは歩いて行くことにしました。

高岡さんが驚かれたことが2つ。

1つ目は、駅前の長い横断歩道に信号がないこと。運転者の心遣いで横断者の安全が守られていることにビックリされていました。

もう1つは、「えらい」という言葉。
歩き疲れた50歳手前の私が、「あ~、えらい」と言うと、高岡さんが「えっ?」と。
「えらい」というのは、「つらい・苦しい」という意味の山口弁です。
場が変われば、言葉も変わるんですね。その後、高岡さんはこの言葉をしっかり習得されていたのに、私もビックリ。

会場に着いてすぐに名刺交換や写真撮影が始まって、日頃の研修会や講演会とはずいぶんと違いフランクな温かい雰囲気だなぁと感じました。主催者側が言うのはおかしいかもしれませんね(笑)。


会場には、年度末にもかかわらず36名の方が来てくださいました。福祉専門職はもちろんのこと、行政や教育関係の方も多く参加されていました。

14時、司会の木原さん(NPO法人コネクト・ワン会員)の進行で会がスタートしました。木原さんは初めてとは思えない仕切りで、とてもスムーズに会が進みました。


まず初めに、ヤングケアラープロジェクトのリーダー・樋口くん(NPO法人コネクト・ワン準会員)が、当法人の令和5年度の活動報告を行いました。
当法人の成り立ちや理念も含まれており、どういった思いで活動しているかがとても伝わってくる内容でした。


14時30分、高岡さんの講演会がスタート。
ご自身の経験を時系列で示しながら、その時どきの思いを語ってくださったおかげで、ケアを担っている年代や状況によって、必要な関わり方が違うことを理解できました。

特に印象に残っているのは、「人生の再構築」という言葉です。
ケアを担っているその時に支援が必要だということは想像できていましたが、ケアが終了した後にも、人生をどう再構築していくかという苦悩や不安、葛藤があることに気づかせていただきました。

参加者の皆さんは、ヤングケアラー・若者ケアラーの課題に真摯に向き合っていらっしゃる高岡さんの姿に心を打たれていました。

感想をいくつかご紹介。
・高岡さんの講演をお聴きし、会場内の空気が一つになり、共鳴しあっているような感覚になり涙が溢れてきました。

・用務員さんに心を寄せたエピソード。分かっていても進展はなくともさりげなく寄り添う気持ちが居場所を作るのですね。

・ケアラーは大切な人のためにただ一途に一所懸命な毎日を過ごしている。彼らを笑顔にできる大人になりたい。

・高岡さんのお話に登場する用務員のおじさんの様な存在、ただそこにいるだけで許される場所、そういう存在や場所をコネクト・ワンで創れると良いなと改めて思いました。


15時45分、盛会のうちに終了。
終了後に何人もの方が高岡さんの所に来て、お話をされていました。そのすべてに丁寧に対応されている姿にも感銘を受けました。

本当に学びの多い講演会でした。具体的に「こうしてほしかった」というお話もあり、今後の私たちの活動に活かしていこうと考えています。

令和6年度以降もヤングケアラ―ケアフルプロジェクトは継続していきます。
今回いただいた学びを活かし、「だれにもやさしいまちづくり」にさらに尽力していきたいと考えています。
皆様には、どのような形でもいいのでご協力やご支援・ご指導をよろしくお願いいたします。

高岡さん、参加者の皆さん、コネクト・ワンのメンバーの皆さん、本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

あっ追伸、懇親会も盛り上がりましたよ!

2024年04月04日