2022年8月16日(火)17日(水)の2日間、周南市地域医療課の仕切りで、やまぐち地域医療セミナー2022が開催されました。
有り難いことに、鹿野をフィールドワークの場として、8名の学生さん(医学生3名、看護学生5名)が選んでくれました。
ということで、私たちも少しお手伝いをさせていただきました。
16日は、鹿野で活動するサポーター7名が、学生と鹿野地域で暮らす住民の方が触れ合えるよう、7ヶ所に分れ案内を行いました。
学生さんたちは、鹿野を知り尽くしたサポーターと鹿野を愛する方たちから、鹿野の課題や魅力を聴き、地域医療の難しさと面白さ、やりがいを感じたのではないかと思います。
17日は、鹿野でのフィールドワークを振り返るワークショップを行われました。今年鹿野診療所の所長となられた長沼恵滋先生が主となり、2チームに分れて、Y(やったこと)W(わかったこと)T(次にやること)を行いました。また、長沼先生の提案で、「鹿野の(で感じた)つながりを漢字一文字で表すと何?」という個人ワークも行いました。奇跡的にかぶりがないという結果になり、とても驚きました。同時に学生さんたちの感性に感動しました。
YWTのまとめでは、両チームとも「移動」を課題に挙げ、具体的な解決策の提案がされていました。また、鹿野の地域住民の人間性の豊かさやつながりを大切にする文化について、意見がまとめられていました。
これらに加えて、「共生」するためには、一人ひとりの背景を理解することが大切だということに気づき、今後は相手の立場を考えられる人になりたいとの発表がありました。
振り返りには、県立総合医療センターの原田昌範先生も駆けつけてくださり、総括でセミナーをビシッと締めてくださいました!
ちなみに私は、鹿野のつながりを漢字一文字で表すと、「危」からの「機」だと思っています。限界集落が増え、人と人のつながりが危険な状況(ピンチ)にあります。しかし、危険な状況は何かを変える「機会(チャンス)」でもあると考えています。危機感はエネルギーになります。
鹿野がこれから豊かな地域になるためには、これまでのつながりを再構築するとともに、新たなつながりを創っていかなければなりません。その意味でも、今回、地域医療セミナーで学生さんが鹿野に来てくれたことはチャンスのひとつだったと捉えています。今後も何か機会があったら(なくても)、鹿野に来てくれると良いなぁと思っています!
最後になりますが、この地域医療セミナーに関わったすべての方に感謝いたします。私にとって、最高の時間となりました。ありがとうございました。