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スーパービジョンの定義: 「対人援助を行う施設や事業所等において、スーパーバイザーによって行われる専門職としての援助者を養成する過程である。」 直接的→援助者を支え、教育、育成し、環境を整えていくことで、バイジーが援助者として成長することを目指す。 間接的→バイジーが、援助者として成長することで、利用者に対して質の高い援助を行うことを目指す。 5.スーパーバイザーの姿勢 (1)スーパービジョン関係のモデリング機能 @援助関係のモデルとして スーパーバイジー(ワーカー)は、スーパーバイザーの態度や姿勢を見て育ちます。ワーカーは、スーパーバイザーに話を聞いてもらったように利用者の話を聞き(聞いてもらわなかったように聞かない)、支えられたように支える(支えてもらわなかったように支えない)という現象が起きます。→パラレルプロセス A将来のスーパーバイザーのモデルとして スーパーバイジーであるワーカーも将来は、後輩や部下ができスーパーバイザーとなります。その時、スーパーバイザーとしての態度や姿勢は、自分が受けてきたスーパービジョンがモデルとなっています。 このように、スーパーバイザーの姿勢は、良いにせよ、悪いにせよ、ワーカーにとってのモデルとなります。良いスーパービジョン関係を形成することは、何よりも大切なことだと言えます。 (2)人間のパーソナリティの構造 フロイトの理論 イド(エス)−欲求、衝動、本能 スーパーエゴ(超自我)−秩序、ルール、道徳 エゴ(自我)−イドとスーパーエゴの間で起こる摩擦(葛藤)を調整する役割。 ※例えば、残業でクタクタに疲れてしまっているが、明日が掃除当番だった時。清掃当番だからみんなが出勤する前に掃除をしに早起きをしなければと思う(スーパーエゴ)が、眠たくて眠たくてしょうがない・・・このまま眠っておこう(イド)。でも・・・約束だから、イヤ、でも眠たい。(ここで葛藤が起こる←ここを調整するのがエゴ) このパーソナリティ構造を知っておくと、利用者に向かって説教をするワーカーが、本当は「言い過ぎてしまった(でも、いけないことだと分かっているけど、つい言ってしまう」という心理状態(葛藤を抱えている状態)になっていることに気づくことができます。 (3)転移と逆転移 転移−ワーカーがスーパーバイザーに抱く個人的な感情のこと。 逆転移−スーパーバイザーがワーカーに抱く個人的な感情のこと。 転移には、陰性のものと陽性のものがあります。陰性は否定的に思う気持ちで、陽性は好意的に思う気持ちです。 転移の陰性、陽性がスーパービジョンにどのような影響を与えるかというと・・・ 転移・陽性 −適度な場合は良いスーパービジョン関係を形成できる。しかし、過度になると困難な要求をしたり、依存心が強くなってしまう。 転移・陰性 −スーパービジョンが苦痛で、スーパービジョン関係自体が成り立たなくなってしまう。 逆転移・陽性 −適度な場合は良いスーパービジョン関係を形成できる。しかし、過度になると自我肥大という現象が起きてしまう。 ※自我肥大−ワーカーの能力を信じることができずに必要以上の関わりをしてしまうこと。結果的には、ワーカーの力を弱めてしまうことになる。 逆転移・陰性 −スーパーバイザーにとって、スーパービジョンが苦痛となる。 ↓ これらの状況は、ワーカーと利用者の間でも起こりうる現象です。ワーカーと利用者の間で起こった転移、逆転移はスーパービジョンによって解決できます。しかし、スーパービジョン関係において起こった転移、逆転移は修正することができません。 そこで、大切になるのが自己覚知です。スーパーバイザー自身がなぜ、ワーカーに対してそのような感情を抱くのかを見つめ直し、また、ワーカーに対しても自己覚知を促し、なぜスーパーバイザーにそのような感情を抱くのかを意識化させる必要があります。 スーパービジョン関係は、スーパーバイザーとワーカーのお互いへの尊敬と信頼を基盤とした関係である必要があります。 スーパーバイザーは、ワーカーが感情を表現しやすいように、また、それを受容する姿勢でワーカーに接する必要があります。そのことにより、ワーカーは自己覚知をが進み、利用者への援助の質が向上していきます。 また、スーパーバイザーも、常に自己覚知をし、自分自身が抱える葛藤や悩み、不安を認め向き合いながらワーカーと関わることが非常に大切です。 このレポートは、植田寿之先生・著対人援助のスーパービジョン よりよい援助関係を築くために (中央法規)を参考に書いています。 植田寿之先生のホームページ |
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