インタービュー019 西田 知和 さん |
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居宅介護支援事業所ひまわりで、居宅介護支援事業所管理者(ケアマネージャー)、ひまわり苑通所リハビリテーション事業所のセンター長として、ご活躍中の西田知和さんにお話を伺いました
〜きっかけ〜
父が、ケースワーカーを、母は高齢者施設で介護福祉士として働いていました。
そんな家庭で育ち、具体的に介護や福祉の話をしたことはないのですが、社会福祉士という資格があるという話を聞き、将来はそんな仕事もいいなと思ったことがきっかけでしょうか。
ケースワーカーとして働いていた父が、いきいきしていた印象を今でも覚えています。現在も民生委員をしていますし、その影響でしょうか。 |
当初は、一般大学へ進学し、一般企業への勤務もしました。色々な経験をしたほうがいいかなと迷いながら、成り行きに任していた時期で、その頃の自分は甘かったですね。
でも、この仕事に対する想いは忘れていなくて、結果、資格がないと通用しないし、きちんと勉強したいと思い、社会福祉士資格を取得するための1年間、専門学校へ入りました。
卒業するまでは、かなり親不孝でしたね。(苦笑)専門学校では、この仕事を目指している人が集まってきているのでかなり刺激を受けました。
実務経験のある講師から、「大切なことは試験勉強でなく、それ以外のことだよ。」、「この仕事にはセンスがない人は難しいです。」と言われ、僕は「センス」って何だ???と当時、飲み会などの場でも聞きまくっていました。
講師も敢えてその答えを教えてくれませんでした・・・。 |
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〜今の自分〜
半年前から、居宅介護支援事業所管理者と通所リハのセンター長をしています。自分の中では、通所リハが6割、居宅介護支援4割程度の仕事割合になっているかと思います。
切り替えや仕事配分が思うとおりにいっていないこともありますが、この二つの仕事をさせてもらうので、いろいろことを勉強させてもらい、自分は恵まれているなと今は感じています
でも、兼務が決まったとき、少し悩んでいる自分もいました。その時に、知り合いの婦長さんと話をしたんですが、居宅の相談援助の仕事にこだわりもあるけれど、施設、組織を作っていくことに向き合っていくことも大切だと気付かされました。
後進への指導というと烏滸がましいのですが、人を育てていく・・。そんな時期にきているのかなと。
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現実、この業界の離職者は多いですし、きちんと専門職が定着できる組織が求められています。
職員の一人一人が、そのことを考え、研鑽も積んで、良きサービスが提供できる施設にしていきたいですね。
〜求められる「センス」〜
結局、当時は「センス」の真意は、分からずじまいでしたが、今、講師が教示された「センス」は「心」の部分だろうと思っています。
技術、知識も大切です。でも、相談援助、介護の仕事をしていくのに、相手の気持ちを想像したり、汲み取ろうとしなければ、この仕事をしてはいけないのかと・・。 |
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少なくともそこを考えていく「センス」がないと難しいのではないのかなと思っています。
「センス」の磨きかたは・・勉強と経験でしょうか。どちらも同じように学んでいくこと。どちらかに偏ってはいけないと思います。
〜こだわり〜
以前は大きな法人で、いろいろな部署、施設を経験し、特養の相談員をしていたこともありました。
当時から、ケアマネージャーへの興味も大きく、在宅介護にこだわっている自分がいました。
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そんな時、地元でケアマネージャーを募集していたことがきっかけで、平成16年から現法人で、ケアマネージャーとして勤務しています。
今もまだ、いい支援者と呼べないかもしれませんが、「距離感」を大切に。必要とされるときに必要とされる関係。
その上で、ケースがなんとかなったときや利用者に喜んでもらえたと実感できたときは、すごくうれしいですね。
だから、これからもケアマネージャーという仕事にこだわっていきたいです。年を重ねても続けていきたいですね。
あと、仕事(依頼)は基本断わらないことを信条としています。
〜ストレスと休日〜 |
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帰って寝てストレス発散しています。問題が解決するわけではないけれど、気持ちがスッキリします。
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趣味は特にありませんが、昔は仕事が趣味と言っていたくらい、仕事は楽しいですね。
この仕事をしながら報酬がもらえることは幸せだと感じています。
休日は、目的もなく子供と近所を散歩して過ごしていますね。道すがら、よく業界のかたと出会います。
〜10年前と10年後〜
社会福祉士を取得した約10数年前、10年後に社会福祉士の西田です!と胸をはって名乗れるような援助職になりたいと思っていました。
でも、その時のイメージと・・微妙ですね。今は、ケアマネージャーの西田です。(と思います。) |
これから10年後は・・やはりケアマネージャーの仕事にどういう形であれ、関わっていきたいなと思います。
ケアマネージャーはいらない?論みたいなことを聞くこともありますが、社会や制度が大きく変化しても生活への不安や悩み、社会の歪みはなくならないのではないでしょうか?
調整や繋げていくという仕事。誰かが、やらなければといけない部分だと思います。うまく言えませんが・・。それから、社会人として、家族人として、地域の一員として、義務、役割を果たしてきたいです。
今からどんな形で50代を迎えていくのか・・。40代〜30代後半の人は、ゴールドプランというものが出来てから、福祉、介護教育を受けた初期の世代です(ゴールドプラン世代:造語)。 |
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これくらいからの世代が、各方面の組織で、責任あるポストに就いたときに、また一つの変革時期になるのではないかと思っています。
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〜ホームページ「福祉をしようよ〜!!」について〜
パンフレットマンションいいですね。僕は、最近アイパッドを使っていて、先日も利用者宅訪問時に利用しました。料金表も載っていますし、いつでも見ることができるので、便利ですね。
〜これから介護、福祉を目指すひとへ〜
この仕事は面白いです。難しさもありますが、勉強にもなります。それゆえにやりがいがあります。
僕の場合、この仕事以外の選択肢は考えられません。天職だと思っています。
魅力ある仕事なので、ぜひ目指してほしいなって思います。熱意のある人が、地域、地元に残ってこの仕事をしていく意味は大きいと思っています。
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西田さん、本日はお忙しい中、本当にありがとうございました。
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