インタービュー023 石川 良興 さん |
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〜くりや苑について〜
医師が特養の施設長というのは、全国でも珍しいのですね。
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今は、本人、家族の要望が高くなっています。
施設も含め、今後は、多死時代。医療と合致しないと立ちいかない時代となっています。これからは措置時代のような考えではいけないと思います。
苑の特徴として、生活リハビリを導入し、寝たきり、寝かせきりにはさせません。
例えば、椅子にしても3種類、高さの異なるものを用意してます。足を宙に浮かしたままでは、身体に力が入りません。
基本的なことですが、座って食べることで、褥瘡、誤嚥性肺炎は少なくなります。 |
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その代り、骨折の可能性ということは避けられませんが・・。
3大合併症を無くそうということ。特にリハビリには力を入れて、常勤の作業療法士も配置していますし、看護師も6名、新人研修は4日間リハビリの研修を受けてもらうようにしています。
〜特養設立に向けて〜
私は以前より在宅医療、往診を積極的に行ってきたのですが、介護保険施行後から、患者さんが、重度、寝たきりになってくると家族の意識として、施設を希望するという風潮が強くなってきたように思います。
その頃から、高齢者が施設生活を選択する場合、ある程度、施設と医療が手を結んでいく必要があるのではないかと考えていました。 |
それともうひとつは、透析患者を引き受ける特養がなかったということ。
老健は、唯一京都に一ヶ所ありますが、老健はご承知のとおり、医療負担が老健の持ち出しになります。特養において老健ほどではありませんが、実際にやってみると収支は大変ですね(笑)このあたりをどうにかしたい。
そのような想いから設立を考えました。
〜これからの介護職へ〜
介護に携わる人が、もう少し医療を知ってもらわないといけないと思います。
私が医師の視点から言えば、例えばペグ患者の基本的な介護とか、昔の特養の介護とは違い、これからもっと医療依存度の高い患者も増えるでしょうし、長生きになるでしょう。
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そういう面からもう少し医療・看護の勉強をしてほしいと思います。
あと患者さんのためといいますが、家族も入居者さんもパンを食べているというが、もしかすると簡単に食事を済ませる手段(パン食)でしかなかったのではないか?
また、利用者さんによくコーヒーを出すことがありますが、本当にコーヒーが好みなのか?体に良いのか?を考えなければいけません。
コーヒーは胃腸に悪く、骨粗しょう症を悪化し、良くありません。食事の回数、時間など家族に合わせているに過ぎなかったり、病気のせいではないのか?いろいろ難しいことを言うときりはありませんが、基本が大切ですね。
石川先生、本日はお忙しい中ありがとうございました。
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