インタービュー029 篠田 直美 さん |
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株式会社吉本興業 環境事業部 ポータルハートサービス
グループリーダー 篠田 直美 さん (保有資格:整理収納アドバイザー1級、福祉環境コーディネーター、終活カウンセラー、遺品整理士、終活ライフケアプランナー)
~今まで~
高校卒業後、人と接することが好きで、様々なサービス業に従事。この会社に入社してから、苦手意識があったものばかりを体験させて貰っています。 |
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まずは、人前で話すこと(笑)。人と接するのは好きですが、人前で話すことは大の苦手でした。女性ばかりの職場でしか働いたことがなかったので、男性社員中心の職場でどう接していいのか・・。その上営業経験はゼロ。パソコンも基本操作しかできなくて。何もかもが初体験でした。
恥かしい・わからない・知らないではやっていけませんので、無我夢中で勉強し入社3年目となりました。ここへ入社する前は湯灌納棺師でした。
遺品整理士資格は入社直前に取得しました。入社したのは、湯納棺師時代の経験から・・。湯灌(ゆかん)は、会館・ご自宅で行うことが半々でしたが、ご自宅で湯灌をさせていただくときに、家族のいないかたの部屋が散らかっていて誰が片づけるのだろう・・と疑問に思っていたことがきっかけでしょうか。
行政が対応するのかな・・など疑問はどんどん膨らんでいきました。 |
~ポータルサポートハートを立ち上げについて~
もともと、橋本副代表が、当時、中山間部のある高齢者から、お困りごとを相談されたことがきっかけとして、この部署が設立されました。
当初は遺品整理を全面に出していたのですが、遺品整理は最後の最後です。いきいきサロン等で元気な高齢の方達と出会い、ずっと元気で・笑顔でいて欲しいとの願いから終活をメインに活動することとなりました。
生前整理とは元気なうちに、自分で行うこと。介護が必要になる前に自分で快適な環境を整えておくこと。今、平均寿命は延びているけど、実際に快適に暮らせているかどうかは疑問に思っています。
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~難しく感じていること~
仕事は、とにかく楽しいのですが、法律的な部分は難しいですね。法令遵守の中で仕事を進めますので、廃棄物処分において、細かいところはあります。
最近では、県外に子供さんが出られた高齢者世帯などの支援を何とか出来ないものかと考えています。
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様々な要因で、私たちだけでは対処出来ないこともありますので、やはり、他の会社や業界との連携ですね。
この問題に携わる様々なかたの手を借りることができればと思っています。
~遺品整理業務について~
最近の傾向は、遺品整理だけでなく、施設入居のための整理業務が半々程度となっています。
施設入居は持ち込める物品量も限られますので、残った物はほぼ廃棄処分となっているのが現状です。 |
そうなると片付けも大変になってきます。遺品整理もそうですが、最初は家族だけで行おうとされます。ですが、あまりの物の多さに途中で断念される方がほとんどです。最初からご相談頂ければ、無駄な時間・体力・費用を省くことが出来るのにと思うことも。実際かかる費用は、最初からでも、途中からでも、あまり変わりませんので・・。
終活支援については、ミニセミナー企画や、講師の派遣依頼が地域の各団体からあるので、そちらに出向いています。もし、ご希望があれば遠慮なくご依頼下さい。気にはなってはいるけれど、なかなか行動に移せないというケースがほとんどではないでしょうか。そういった方にぜひ聞きにきて欲しいと思います。
私たちポータルハートサービスの終活は「元気になれる終活!」ですので、前向きに楽しく一緒に終活しましょう(笑)
また、私は受付から見積もり、現場の作業、清算とすべての流れに携わっていますが、これを女性が担っていることが業界的に少ないようですね。依頼されるかたも、実は、奥さんやお嫁さんという立場で女性が多く、家の中に入っていく業務になりますので、安心というか話しやすいのではないでしょうか。喜ばれることが多いですね。
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~モチベーションを上げること~
業務後にアンケートをお願いしているのですが、喜びの声や仕事に満足してもらえた感想がいただけた時、そこから口伝で次の仕事へ繋がっていった時はやはり嬉しいですね。
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それと朝、子供達より私の方が早く家を出るのですが、その際「今日も頑張ってね!」と送り出してくれます。その一言で私のモチベーションはいつもマックスです(笑)
~これからの活動と後継者へ向けて~
終活のことに限らず、地域の方々と少人数での定期的な勉強会や、面白いことをやっていると思ってもらえるようなものが、ここで(会社等で)できたらいいなと思います。それが何でも相談できる憩いのサロンなどの形になればうれしいです。
迅速丁寧はどの仕事にも言えることです。私たちの仕事はそれに加え、心・気持ちが大事だと思います。それを全面に出すこと。表面だけでなく心の中まで入り込んでいって、相手の言葉にできない気持ちを分かってあげること。 |
そういう気持ちを大切にしてくれる人が、集まってくれるといいなと思いますし、技術的なことはさておき、思いやる気持ちを育てたいと考えています。今の若い人は、希薄とか冷めているともいいますが、熱くなってもらえるよう私が応援しますから(笑)。
篠田さん、本日はお忙しい中、本当にありがとうございました。
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