インタービュー006 坂本 浩 さん |
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一般社団法人 徳山医師会在宅支援部
事務主任 坂本 浩 さん
修士(経済)山口大学:医療福祉経営学専攻
現在、徳山医師会在宅支援部の、事務主任としてご活躍中の坂本さんにお話しをお伺いしました。
〒745-8510
周南市東山町6番28号
電話0834-27-4838 FAX0834-32-9048
〜事務職員として〜
福祉や介護に携わる事務の範囲は広く、会計、企画、情報管理、機器管理等、雑多な知識が必要になります。
また、職場での立ち位置がつかみにくいと思います。
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事務は誰にでもできると言われることも多いですし、専門職と比較し、そのようなことで悩まれる方もいらっしゃると聞いています。この業界の事務関係者において、それは流行病みたいなものかもしれません(笑)。
ここで、何ができるのか・・?自分も悩んだことがあり、介護や福祉の専門資格を取得しようと思うこともありました。でも、それを取得した時点で、今活躍させている方は、その道をさらに修練され、永遠にその方達に追いつけません。
そこで、この業界で、独自性を発揮できる専門性、新たなポジョニングが得られる人材を目指そうと思いました。
結論は、経営という視点をもつこと。そのため、働きながら、大学院で2年間、医療福祉経営(修士課程)を学び、今年修了しました。
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〜経営について〜
一般的に、福祉や介護の業界は、他の産業と比較した場合、経営について30年遅れていると思います。
ですが、近年になって、事業所の「運営」という概念から「経営」という概念に変化しはじめ、福祉、介護経営をマネジメントするという考えが入ってきました。
私たちの最大の目的は、ゴーイングコンサーン(going concern)だと思います。事業を継続させていくことです。
何より利用者の生活に直結する仕事ですから、事業廃止となれば多大な迷惑をかけてしまいます。
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また、職員給与も増していかなければいけませんし、職員の皆さんのモチベーションの維持を図り、事業を経営的に安定させるためにも、着実に成長していくことが必須です。
そうでないと良い人材は、この業界に集まりません。そして、専門職も利用者とだけと向き合うのではなく、そのことに向き合っていく必要があります。
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〜介護のこれから〜
介護職について、専門的な業務というものを、外部へうまく発信できていない気がします。
専門性の確立という面において、近年、いろいろと話題にもなっていますが、統計学等を使用し、エビデンスを提示する。つまり、介護を「科学」にする必要があると考えます。
情緒的なものと関わることも多いので、難しいところもありますが、イメージ的には看護職や看護協会の取り組みが良いモデルとなるのではないでしょうか。
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〜最後に〜
「福祉」と「経営」というものの相性は、けっして悪くないと思います。
ただ、異業種から介護は儲かると思って参入される方もありますが、きっと真面目に経営していれは、基本・・・“大きな儲けはないかな?”と思うのですが・・・(笑)。
ただ、何の世界でも競争がなければ、業界自体のレベルが下がっていきますので、事業所・施設同士、切磋琢磨していく必要がありますね。
〜もう一言〜
他の事業所の方たちとお話する機会が少ないので、皆さん、医師会在宅支援部にお越しの際は、ぜひ声をかけてください。 |
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坂本さん、本日はお忙しいところ本当にありがとうございました。
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