江波 省次 さん

2019.2.21(木)、瀬戸内訪問看護ステーションで理学療法士としてご活躍中の、江波省次さんにインタビューをさせていただきました。

●きっかけ
もともと長崎出身で水産業の家庭で育ちました。外の世界を見てみたいと思い、高校卒業と同時に山口県へ来ました。最初は防府市の水産会社で働きました。会社が倒産した際に、いろいろ業種の学校をみたのですが、リハビリが一番しっくり来たので、リハビリの学校に入学しました。

卒業後、他市の整形外科に特化した病院で働いていました。入院されている方が一生懸命リハビリをして一旦退院しても、またすぐに入院する方も多かったですね。その時に、患者さんがとても申し訳なさそうな顔をされるのが辛かったです。どんなにいい状態でご自宅へ帰っても自宅での問題が解決されていないと、患者さんがまた不利益を被るという壁にぶち当たりました。家に帰った時のサポートができないか考えた結果、訪問リハビリができるこの事業所で働くことを決めました。

●仕事の難しさ
最初は病院での経験もあるし何とかなるかなと思っていましたが、在宅の現場に行ってみて初めて難しさを感じました。設備も道具も揃っていないですし・・・。医療機関やケアマネジャー、ヘルパーとの連携の難しさも感じています。コミュニケーション能力が必要だと感じています。

●病院と訪問、どちらが楽しいですか?
断然訪問の方が面白いです。外に出て、季節を感じたりするのも好きなので。

●気分転換
気分転換は筋トレです(笑)。前はお酒も結構飲んでいましたが、今は訪問で車を運転するので、次の日に仕事がない時以外は飲みません。

●下世話ですが、彼女は?
今年は彼女が欲しいと思っていましたが、おみくじを引いたときに、「あきらめなさい」と書いてあったので・・・今年は諦めました。タイプは、信頼できる人です!ただ、まだ結婚より山口県を楽しむことが先です!

●この仕事をしていた良かったこと
祖父母と暮らしていた時、お見舞いに行った際に、自分が何もできなくて歯がゆさを感じました。リハビリのスキルを身につけていると、自分の家族にも貢献できるんじゃないかと思っています。家族が大好きなので、自分の技術で家族の役に立ちたいですね。

●大事にしている言葉
勉強が苦手なんです。体を動かすことが好きです。高校も専門的な勉強しかしませんでした。リハビリの学校に入る際に、「粉骨砕身」という言葉を知って、今も大事にしています。何かの縁で出会った利用者さんが、最後までご自宅で看取られるような環境をつくるために粉骨砕身していきたいと思っています。

江波さん、お忙しいところをありがとうございました!