as is

令和1年11月11日、周南市鹿野地区を中心に活動されている、異世代交流子育てサロン
【as is】の岡崎麻衣さんと数井由紀さんにお話をうかがいました。

【as is】さんは「~ありのまま・そのままの・飾らない~私たちは、すべての人がありのままの自分でいられる居場所づくりを目指しています!」を基本理念に、女性がホッと肩の力を抜ける居場所づくりを目的とした『あったカフェ』や誰もが立ち寄ることができる『ふらっと食堂』の企画・運営をされています。

左:数井さん 右:岡崎さん

元々、地域のために、特に子どもや子育て世代のお母さんたちのために何かできないか、という思いを持たれていたお二人は、周南市の次世代支援課が主催する地域活動の担い手研修会に参加されました。

その時、子どもの貧困について学んだ。そして、何か自分たちでできないかという投げかけがあった。地域で子ども食堂をするかもしれないという話があったので、一緒にやろうと思ったらちょっと難しく断念した。それなら自分たちでやろうということになり、せっかくやるんなら学校でしたいと思って学校に相談したら快諾だった。
こんないきさつで、ふらっと食堂が生まれました。

お二人が、学校の理解があったからこそ実現できた、と嬉しそうにおっしゃっていたのが印象的でした。

お二人はまず、先に始めた『あったカフェ』(後述)に参加しているメンバーや鹿野地区夢プランの策定委員、地域の方々に協力を求めました。
また、フードバンクに相談したり、食材などを提供してもらうために企業に飛び込んでみたりと、ふらっと食堂実現のために奔走されました。
その中で、お肉や野菜を提供してくださる方、当日のお手伝いを申し出る方、運営のアドバイスをしてくださる方、広報してくださる方等など多くの方々とつながりました。地域の方々のあたたかさや鹿野のためならという熱い思いに触れ、とても感動したとのことでした。
岡崎さんは、「優しさが優しさを連れてくる」と表現されていました。

ふらっと食堂当日、150食準備したが、途中で足りないことに気づいて300食に増やしたとのこと。

すごい・・・。
私(藤本)も参加しました。パッと見でも老若男女150名以上の方が、食べ・話し・笑い・学び・触れ合い・助け合い・泣き・・・。まさに大家族がそこにあるかのようでした。

「地域に大家族を作りたい」「枠を作りたくない」「誰でも来られる食堂にしたい」という思いは、お二人の情熱と多くの人の協力によって現実のものとなりました。

参加者の皆さんからいただいたアンケートの内容は、ほぼ100%感謝の声だったとのことです。多くの人が「ここに来てよかった」とお答えになっています。外に出ることが少なくなった方からは、「ふらっと食堂に来て、久しぶりに友だちに会うことができた」という言葉も。

数井さん、「涙が出ました」と一言。


子育て世代の女性が集まって遊べたらいいな、という思いから子育て世代が集まれる場所として、あったカフェを始めたことが【as is】さんの活動の原点です。今では、どの世代の女性でも一息つける居場所となっています。あったカフェは、鹿野地区社協と夢プランの応援を受け、これからも定期的に開催される予定です。

1回目のふらっと食堂には本当に多くの方々が参加されました。
しかしお二人は、まだまだ来られない地域の方たちがいるので、その人たちのために山間地域での開催を企画している、とおっしゃいました。今後は学校が長期休みの時にふらっと食堂を、その合間に山間地域に出かけミニふらっと食堂を開催したいと考えているとのことです。

ゆくゆくは学習支援施設利用者が店員さんになる駄菓子屋なども行いたいと、意欲を燃やされていました。


アイディアが止まらない、岡崎さん。

手綱を引く、数井さん。

とてもバランスの良い【as is】のお二人が、今後どのようにまちづくりを進めていかれるか、とても興味があります。我々、周南つなぎびとの会も全力で応援したいと考えています。

岡崎さん、数井さん、お忙しい中、インタビューに答えていただき、本当にありがとうございました。

2019年11月11日