ふくしの寺子屋オンライン授業【介護福祉士】2023.8

8月5日(土)、オンラインでふくしの寺子屋授業を開催しました。
山口県内から高校三年生一人が参加してくれました。
私たちにとって、この一人はとても大事な存在です!大きな一歩です!

と言うことで、かなり気合いが入っています!

いつも通り、「気をつけ、礼」で授業開始です。
号令は高校生にお願いしました!

いのちの授業

まず初めに、恒例のいのちの授業を行いました。
今回は、看護師でもある田舎の保健室 室長の西村妙子さんに講師をお願いしました。

西村さんはケガや病気という視点からではなく、人と人とのつながりという観点から命についてお話しくださいました。


人は人とつながることで幸福を得ることができる。
そして、幸せになるためにはまずは自分を大切にすることが大事。
自分を大切にするためには、自分の得意なことを活かすことが重要。

こんな命を輝かす要諦をいただきました。

ゲストスピーカー[介護福祉士]のお話

いのちの授業の後は、介護福祉士であるゲストスピーカーのお話しを伺いました。

一番手は、グループホーム万年青の荒木萌さんです。


荒木さんは、グループホームでの出来事を替え歌にし、唄ってくださいました。歌詞の内容が、介護の仕事をしている人なら誰もが共感できるものだったので、思わず涙ぐんでしまいました。

「その日を摘め」というお話しもとても感動しました!
私たちの仕事は、ご利用者の一瞬一瞬を大切にしたり、ご利用者がその一瞬を大切に使うことができるように支援すること。それはつまり、ご利用者の今日という日の花を摘むお手伝いをするということ。それを日々繰り返すことで、そのご利用者にふさわしいとても立派で素敵な花束をつくることができる、と。

その感性の豊かさに心が震えました。


二人目は、岩国市社協・岩国市障害者デイサービスセンー(放課後等デイサービス)で児童発達支援管理責任者等としてご活躍されている林真樹子さんです。

高齢者分野のゲストが多い中で、障害者分野のサービス内容や専門職の動きなど貴重なお話しをしてくださいました。参加者は、介護福祉士にいろいろな働き方があることを知ることができたのではないかと思います。

目の前の対象者が変わっても、自分たち介護福祉士が大切にする自立支援や権利擁護、尊厳の保持などのベースは変わらない。それらを基盤として、その特性に合わせたケアができるのが、介護福祉士というプロフェッショナルなんだと感じました。


三人目は、株式会社SOUTH SUNの代表取締役 南亮平さんです。
南さんは、鍼灸師から介護の世界に飛び込んでこられた方です。

男性をターゲットに麻雀やパチンコなどを活用し、必然的に運動もできるシステムを確立されています。

介護福祉士は「介護」だけに留まらず、自由な発想でいろいろな取組や活動を行うことができるプロフェッショナルなんだと感じました。事務を効率化し捻出した時間をご利用者との関わりに充てるなど、本質的な取組にも感銘を受けました。


最後は、済生会やすらぎヘルパーステーションの石丸春美さんです。
ホームヘルパーさんにもなかなかお話しを聴く機会がないので、本当に貴重な時間となりました。


私は特にホームヘルパーさんに対するリスペクトが強いので、聴き入ってしましました。

ご利用者からいただいた感謝の言葉のエピソードは、本当に心を打たれました。
現場で活躍する方の生の声は、参加者の心の琴線に触れたのではないかと思います。

こんな素敵なエピソードをもっともっと伝えていかないといけない!

ディスカッション&ラベリング

ディスカッションでは、高校生を含む参加者全員がゲストに質問をぶつける形で行いました!

「インターンシップで施設に行った際に、ご利用者が怒りをぶつけてきた。どう対応すればよいか。」
「高校三年生の時にやっておいてよかったこと、やっておいた方がいいことは何か。」
「介護を目指す人を増やすためにどうしたらいいか。」などなどの質問がありました。

鋭い質問と司会者の無茶ぶりで、回答する方はタジタジでした(笑)。

 

最後は、お楽しみのラベリング。
「介護福祉士って○○な人。」
このラベリングを見れば、参加者に伝わったかどうかが分かります。

↓いかがでしょう?皆さんはどう感じられますか?


ちなみに、私は「介護福祉士って、身近にいてすきまを埋める人」とラベリングしたいと思います。
体に不自由さがあれば、介護や支援でサポートする
心に穴が開いていれば、傾聴し共感し受けて止めて、その穴を埋める
人との関りが途切れていればつなぐ、そんな存在かなぁと!これらは身近にいないとできないですからね。

今回のふくしの寺子屋授業も、多くの方のご協力により無事終えることができました。
本当にありがとうございました。

参加してくれた高校生は、とても良いマインドを持っていたので、将来が本当に楽しみです!将来どこかで会った時、「ふくしの寺子屋授業に参加しました」と言われる日を楽しみにしています。

記念撮影をして終了です!
Good Luck!

 

2023年08月09日