ふくしの寺子屋オンライン授業

本日、ふくしの寺子屋オンライン授業を開催しました。
これまでとは違うコンセプトのもと、内容や形態を変えて行うということで、非常に緊張していましたが、参加者やゲスト、サポーターのお顔を拝見すると、不安は消えていました。


○コンセプト
「命」や「福祉」について、プロが「伝える」「教える」。
現役の介護福祉士を招き、仕事の内容やプロとしての心構えなどを「語る」。

やはり、授業の始まりは「きをつけ、礼!」。

一つ目の授業は、原田 昌範 先生(山口県立総合医療センター へき地医療支援センター 部長)の「いのちの授業」でした。参加する子どもさんには、事前に聴診器を渡し、自分や家族の心臓の音を聴いたりし、命や平和の大切さを学びました。

その後、子どもたちと一緒に「生きづらさ」について考えました。
その生きづらさに寄り添うのが、介護福祉士であると紹介し、二つ目の授業であるゲストスピーカーのお話へとつなぎました。

○ゲストスピーカー
・楢崎 淳さん 山口県介護福祉士会青年部「ちょるふく」役員
・梅田佳奈さん 広島県介護福祉士会若者会「絆」副代表
・早見潤一さん 岡山県介護福祉士会青年隊「晴れる家」副代表
・堀口麻代さん 広島県介護福祉士会若者会「絆」副代表
・寺本賢人さん 11=Jack 団長

ゲストスピーカーの皆さんは、介護福祉士になったきっかけや仕事の内容、喜びを感じること、面白さなどを語ってくださいました。

5人のお話を聴いて、2つのキーワードがあるように感じました。
1つ目は「よりそう」。
・昔で来ていたことができなくなった葛藤や不安に・・・
・ただ側にいて・・・
・介護福祉士だけが入れるスペース(トイレ介助の際)で・・・
・笑顔に・・・笑顔で・・・
・生きることに・・・生活に・・・ 
・その人の「やりたい」に・・・ 等など
介護福祉士にとって、相手の立場に立ってよりそうことが、とても重要なんだと再確認しました。

もう一つは、「感謝」。
「あなたがいて良かった」の一言でどれだけ勇気づけられるか。感謝し感謝されて、「ありがとう」の連鎖が起こることで、その場が明るくなる。それは暮らしが明るくなることにつながる。こんな素敵なことが、介護の現場(利用者にとっては生活の場)で起こっています。


休憩をはさんで、三つ目の授業を行いました。

子どもたちが、ゲストスピーカーに質問をし、介護福祉士の理解を深めるという授業です。Zoomのブレイクアウトルーム機能を活用し、2つのグループに分かれてディスカッションを行いました。最終的に、子どもたちに「介護福祉士は○○な人」というラベリングをしてもらいました。

○子どもたちの意見介護福祉士は、

・やさしい人
・すごい人
・助け合う人
・誰かの役に立つ人
・介護福祉士とは、お年寄りと触れ合う事によって家族の様になっていく人
・介護福祉士とは、寄り添うことによって課題だった事を工夫し成し遂げれる人

どうやら、子どもたちに介護福祉士のカッコ良さが伝わったようです。


最後に、ゲストスピーカーの皆さんと原田先生からメッセージをいただきました。
原田先生は、子どもたちへのメッセージと合わせて、介護福祉士へのリスペクトも伝えてくださいました。

授業の締めはもちろん、「きをつけ、礼!」。

今回は、オンラインの特性を活かし、日頃はお招きできない岡山県や広島県の介護福祉士の方にご協力をいただくことができました。介護福祉士の価値を上げていくのは、私たち介護福祉士しかいません。今回のように自分の仕事に誇りを持ち、日々精進されている介護福祉士に触れると、とても心強くなります。

私たちは、今後も様々な企画を立てて、介護・福祉の世界が盛り上がるよう力を尽くしていきたいと思っていますので、皆さんのご協力とご指導をいただけると幸せます!

ふくしの寺子屋オンライン授業にご協力くださった皆さんに、心より感謝申し上げます!

2021年02月11日