平成26年3月29日セミナーパークで、菊池雅洋氏が「超高齢化社会と介護サービス〜時代の変化に応じた介護のあり方」と題し講演をされました。 現場の常識が、いつの間にか世間の常識からずれてゆく感覚、日々の仕事における言葉の大切さを改めて理解させて頂きました。
介護人材確保の推進に関する調査研究の報告書案が示されています(関連ニュース参照)。人材確保にかかる現状と方向性、地域レベルで行われている具体的な取り組みなど、個々の事業所・施設でも参考になる事例も取り上げられています。 この報告書案取りまとめと同時に、調査研究事業の一環として、「介護事業者ワーキンググループにおける主な意見」が上がっています。その中に、興味深い発言が上がっているのでチェックしてみましょう。 【関連ニュース】 配信日:2014/03/12 [政府・行政の動き] 介護人材確保に向け、事業者自身の取組みや業界・行政の支援必要 それは、求人者に対して「介護業界全体の状況を説明すると好評だった」という点から、「介護業界全体を知ることができる機会を増やすことが求められているのではないか」というものです。また、「介護の仕事を正しく知ってもらうため、イメージを伝える共通のツールを作成し、それぞれの事業者や団体、自治体で活用してはどうか」という意見もあがっています。つまり、「介護」という仕事の全体像がしっかり認識されていないことが、人材確保を難しくしている一因というわけです。 確かに、医療や看護、リハビリ、栄養管理にたずさわる各専門職に比べ、「介護とは何か」という問いに対して、一言で説明す るのは簡単ではありません。「利用者の自立支援」とか「生活の質の向上」という言葉を並べても、それを誰もが分かる具体的なイメージで伝えられる現場がどれだけあるでしょうか。 この部分があいまいになってしまうと、「自分たちの業務はどのように役立っているのだろうか」という疑問が生じます。目の前の利用者への対応に追われる中で、どんなに頑張っても「利用者のADLの維持・向上が難しい」とか「認知症の周辺症状がいっこうに改善しない」という状況にぶつかることは多々あります。自分たちのしていることへの意味が見えにくくなる瞬間──それは、どんなに頑張っても起こりうることです。 そのときに、心の支えとなるのは、「自分たちがしている業務の意味」という軸をしっかり もつことです。それが整っていないと、目の前の状況に振り回される一方で、いつしか心が折れやすくなってしまいます。 では、この「業務の意味」とは何でしょうか。それは、利用者を主人公とし、その生活の流れの中で初めて見えてくるものです。たとえば、朝起きてから夜寝るまでの一日の流れの中で、利用者は様々なことを考えます。 要介護になった自分の現状と将来へのビジョンに対し、「つらさ」や「悲観」が先に立つこともあるでしょう。一方で、ちょっとした出来事や他者との関係から、「希望」を抱いたり「今日まで生きてよかった」と思う瞬間もあります。そのマイナスとプラスの思いが入れ代わり立ち代わりすることで、らせん階段を昇降するように歩んでいくわけです。 そ の「らせん階段」の中で、利用者に寄り添いつつ、降りるのではなく、昇っていく方向へ利用者を導くこと──これが介護職の役割の根っこにあるのではないでしょうか。 仮に、医者による治療、看護師による療養管理、リハビリ職による運動機能の維持・向上、栄養士による栄養管理がすべてうまく行ったとしても、「らせん階段」を降りてしまうということは起こりえます。なぜなら、らせん階段を昇ることを選択するのは利用者本人であり、その思いをプラスの方向へ導くことができなければ、どんなに療養やリハビリの体制が整っていても意味をなさないからです。 多職種と利用者が協働でつくる「らせん階段」の中で、介護職はどこに位置づけられるのか。そういうビジョンをしっかり示すこと が、介護人材確保の出発点といえるでしょう。(福祉ジャーナリスト 田中 元)
ご自宅で介護をされている方のために、介護支援専門員の有志が立ち上がりました。 日頃なかなかできない悩みを話したり、息抜きをして頂こうと立ち上げたと伺いました。 業務だけでなく、こういった機会を設け、一つの社会資源を作られる介護支援専門員さんが、周南にいることがどれだけ住民の方たちに勇気を与えることか・・・。頭が下がります。 主催者の一人のお声です。 「少ない人数でも地道に続けていけたらと思っております。よろしくお願いいたします。」 より愛カフェ より愛カフェ申込書
3月9日市民病院会議室において、相続の基礎知識と題し、杉岡法律会計事務所 弁護士 内田邦彦氏がお話しをされました。 遺産分割、遺言の作成など分かりやすく教示されました。 次回は、新年度4月4日(金)13:15〜14:30 (会議内容未定) 会場は新南陽総合福祉センターです。