インタービュー026 鈴木 健朗 さん |
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〜作業療法士を目指したきっかけ〜
恥ずかしい話・・ないんです。
最近の学生さんとかは、身内が病気になったとか自分がリハビリを受けてよくなったからという志の高い理由のかたが多いのですが、僕はなりたいというよりも「なれ」と言われたからなりました。
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高校2年生当時、姉が同じ道に進んでいまして、「あんた、なるもんがないんだったら、なってみたらどう?」って言われたことがきっかけでしょうか。
宮崎で生まれ、それがきっかけで、四国で3年間リハビリを学び、介護保険が始まる年に就職しましたので、今年で15年目となります。
〜恩返しをしていくこと〜
僕たちは学校で習ったこと以上に利用者、患者さんから学ぶことが多いのです。
浮腫療法を始めたのもその一つです。その学びから得たものを利用者、患者さんへ返していくこと。
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だからこそ、現状に留まらずに成長していかないといけないと思います。それによりさらにニーズに対応する力も高めることもできます。
〜浮腫療法(ドレナージ)〜
皮膚を浮かしてリンパ管開閉をしやすくすることを目的としたものです。
でも、現在は、介護保険対象者でないと浮腫療法を提供することができません。対象となるべき症状のかたは、若い方にもおられますので、認定をもっておられないかたへどうすれば提供することができるのかということをずっと考えていて、何かいい方法はないかと思っています。
現在、患者さんが多く、提供できる専門職も少ないので需要と供給のバランスもとれていません。
例えば今後、地域支援事業の一環として入れることができるとか・・広げていくことも含め、今後の課題だと思っています。
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何にしても現状維持で終わらせないよう、どれだけ消化できるかということを考えて仕事をしていきたいですね。
〜この仕事のおもしろさや難しさ〜
対象となる方やお年寄りは、障害を持ってから長い年月経過しているかたが、基本的に多いのですが、大なり小なり、リハビリをやったら、やっただけ変化がみられること。
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そして、終わりがないというところが、おもしろいと思います。
難しいのは、人それぞれ目指すところが違うので、それぞれに合わせた目標であったり、プログラムを考えないといけません。でも、これもおもしろさなのかもしれませんね(笑)。あまり、仕事について内容を難しいとかマイナスイメージを持たないようにしています。
先にお話しました浮腫療法は、対象は癌末期の患者さんであることが多いのですが、ご自宅に行くと患者さんそれぞれの生活スタイルというものがあります。
訪問は行って何もない環境から始めないといけませんし、いろいろなリスク管理などを踏まえたうえで、やっていかないといけません。通所と訪問も出発点は同じですが、出向いていくこともおもしろさのひとつです。
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〜次世代、現場実習生の受け入れ〜
年間多くて3人程度お引き受けをして、今は、福祉用具等の事業所訪問など独自のカリキュラムも7〜8年組み込んで行っています。
仕事のおもしろさをどうにかして伝えたいという気持ちから、僕の仕事の延長線上にある「ああいうとこもある」「こういうところもある」というものの中で、学生時代から経験することが大切だと思うものを組み込んでいます。
〜これからこの仕事を目指す人へ〜
現在、この仕事に15年間携わり経験し、この仕事に就いてよかったと思っています。大変なこともいっぱいありますが、それ以上に魅力も多いので。
だから、ちょっとでもこの仕事に興味があれば、見学に来るとか。現状や現場を知ることから始めてもいいかと思います。
是非、同じ道を選んでもらえたらと思います。
(見学については、鈴木さんができる限りで対応してくださいます♪)
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浮腫療法について |
鈴木さん、本日はお忙しい中、本当にありがとうございました。
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